映画をあきらめない

 代々木のオリンピック青少年総合センターで、有機農業に関する映画を観た。タイトルは「いのちを耕す人々」映画の舞台は山形県高畠町だ。ここの有機農業は、農家であり、詩人でもある星寛治さんを中心に早くから試みられてきた。1970年代初頭の米の生産をあげるために化学肥料や農薬の散布が全国的に展開されていた頃に、非効率的な有機農業を志したのである。人体への影響を懸念するだけで始めたのではなく、農業そのものを問いただす思想的な試みであったようだ。だから、合理化の時代に対抗しようと必死だった。次第に実証されていく、有機農業の有効性に町の人々だけでなく首都圏からも援農に駆け付けた。農家の人々も、都会の消費者の気持ちに勇気づけられ、現在の高畠町では半数近くの農家が、有機農業か減農薬に取り組んでいる。減農薬とは、一回の除草剤の散布だけに押さえて、後は人手でまかなっていく取り組みである。都会の消費者との交流を大事にしがら、自分たちの試みを誇りにできる土壌を、ゆっくりとつくってきた。
以上にあげた内容が映画の大まかなあらすじである。この、映画に途中に16ミリのフィルムの場面がでてくる。この作品の監督が、助監督時代に関わったフィルムで、農薬の空中散布に無農薬の畑が被害を受けたという様子や空中散布に反対するための会議を重ねていく様子、農協に抗議文を提出ところなど、細かに撮影されていたがお蔵入りになったフィルムだそうだ。
撮影から20年たった今、もう一度有機農業を映画にしようとつくられた。昔のフィルムと、現在の様子が重なることで、時代の変化だけでなく、有機農業を続けていくということが20年の時間を通してゆっくりと体感できたきがした。映画作りをあきらめない。その姿勢をしかと受け止めたぞ!!農業と同じく息の長い映画作りも必要だと感じる。原村政樹監督の海女さんの映画も観てみたい!
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by barubuhutatabi | 2006-09-28 23:59 | 映画


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